歩き遍路第5日目

2014.2.28 44588
 

<参拝寺> 25番-西光寺 26番-文殊院 27番-利済庵 28番-真法院 

 

出発点 鷲崎(24番) 到達点 29番(安照寺付近)

いつも通り、6時起床。7時朝食。食堂には皆さんすでに座って食事をしていた。

皆さんエンジニアみたいで、地質検査を請け負っているみたいです。

食事を済ませて玄関に行くと、お願いしていた弁当が用意してありました。

むすび2個とお願いしていたのですがおかずも入ってた。

食べられるかなと不安になる。

8時出発。

すでに皆さんは仕事に出ていました。

両津に向かって歩き出した。距離が長すぎてたどり着けないかもしれない。

途中民宿はないので泊まることも出来ない。

行けるところまで行ってあとはバスに乗って両津に出て宿泊し、翌日はバスで戻って再出発しかない。

または、ヒッチハイクをする。

幸い新潟日報に取材をしてもらった記事が掲載されたので、

知名度は少し上がっているのでヒッチハイクもしやすいと考えていた。

距離は30kmをはるかに越えている。

40kmちかいのではないだろうか。

この道は、以前数回車で通過したことがあるが、単調で特別見るものもないので、ひたすら歩くことになる。

途中、札所も4つしかない。

納経に時間を割く必要もない。


相変わらずガスがかかっていて写真を撮るには適していない。

ただ場所によって気温が違う。

山の風が下ってくる場所はかなり寒い。

山は真っ白。

道路整備のため、古い町並みを避けてバイパスのような道路が続く。

味気ないといえば味気ない。

ほとんど人と出会うこともない。

車社会なので、簡単に買いものに行けるのでお店も無くなり、

海水浴にも適した海岸が無いので、民宿もなりたたないようだ。

海岸にある岩の上に松が生えていて墨絵のような雰囲気の場所が幾つかあった。



岩には海鵜だろうかたくさんとまっているのが見える。







25番札所西光寺に着いた。(924分)





道路のそばのお堂の中で納経をすることが出来た。

本堂には入らずお堂で般若心経を唱えた。

お堂の中は太陽の光が入り暖かかった。

しばらく休憩もかねて休む。

再出発をする、海岸線をひたすら歩く。

 



 

バス停を書いたMAPも併用しながら、通過する町を確認しながら歩く。

単調な歩きになる。

このあたりになると小佐渡の東海岸がかすんだ海の向こうに見えてくる。

今度はあの小佐渡を歩くのかと思うと気が遠くなる思いがする。

余りのもつかないので、通り過ごしたのではないかと、家の前で働いている女性に聞いた。

あと100mくらい行ったところから山に入るとあると聞かされた。

「新聞に記事が出てた人でしょ。がんばってね。」と励まされた。

お礼を言い写真を撮らせてもらった。




10km近く歩いて26番札所文殊院へ着いた。(
1149分)

 

道路から少し高台にあった。

細い路地を抜けて行くと、赤い建物があった。

本堂にはなかなかいいお顔をした仏様がおられた。





ここで休憩をしながら、持たせてくれた弁当を食べた。

少しでも暖かい場所で食べたかった。



しかし、境内には雪が残っていた。

行けるところまで行こうと決めていたので、食事も早々に切り上げて出発。

まだ半分も来ていない。

午後からは脚力も落ちるので急ぐ。

15km位。とにかく海岸線を歩くことになる。

途中何度か長いトンネルを抜ける、比較的新しいトンネルなので歩道は5mくらいあるので歩きやすい。




途中一度公園のような場所があったので、10分くらい休憩。

 

ベンチに座って飲み物を飲むが寒くてじっとしておれない。




27番札所利済庵の入り口に着いた。
 
すぐかと思っていたら、急勾配の坂道を10分弱登ることになった。

途中工事現場の人に聞くと、
すぐそこと言われたが脚力も落ち疲れが出てきていたので、辛い坂道になった。

 

木々の立ち並ぶ山道を登って行くと、雪は積もり寒い場所にお寺はあった。(
1452分)

お参りを済ませまた。
 

山門で雪の上に落ちた椿の赤が綺麗でしばらく写真を撮っていた。

 

そして、登って来た急勾配の坂を下り、幹線道路に出た。


地図を見ると、次の28番札所も道路から離れている、

山に入って行かなくてはならない。

しかし、ここまできたら何としても両津までたどり着く決意があった。

宿もバスに乗って河原田のかね長に戻るつもりで連絡をした。

27番札所から次の28番札所までは、約3km40分くらいで着けるはず。

MAPを見ながら慎重に道を探しお寺を目指して畑を抜けて行った。

最短距離をとるため、砂利道を行く。

境内の広いお寺に出た。(
1554分)




誰もいなくさびしい気分になる。戸が開かない。

何とか硬い扉を開けて納経を済ませた。

 


来た道ではなく明らかに両津に向かう道があったので、そちらを選んで進んだ。



 

だんだんと両津に近づくと町並みが続くようになり、暗くなる頃、街中に入った。

街中で、新聞を見たよと励ましの言葉をいただいた。

FACEBOOKを見ている世代と新聞を見ている世代がはっきり分かれているのを感じた。

十字路まで来たので、今日はここまで。

バスに乗って河原田に向かった。

かね長に着いたのは7時
33分。



早速、洗濯・脱水・乾燥しながら、風呂に入り食事をして部屋に入りバタン。

明日の準備もままならなかった。

 

河原田「かね長」泊 夕食・ビール・朝食(宿泊費込み 8000円)


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