歩き遍路3日目

2014.2.26  36295

<参拝寺> 20番-胎蔵寺 21番-大興寺 22番-清水寺

 

出発点:胎蔵寺(20番)   到達点:清水寺(22番)先の関(海府)

8時40分相川から勤務先の高千(たかち)へ向かう途中、拾ってもらい



昨日到達した20番胎蔵寺で下ろしてもらった。

 
 
まず、お参りをする。

 

不思議な顔をした石仏が庭においてある。(
748分)

 

日本的ではないインドかタイのアジア圏のもののよう。

入り口付近は、ムシロを幕のようにたらして防寒・暴風をしている。

中は案外寒くない。生活の知恵。

いよいよ海岸線をひたすら歩いていくロングコース。

次の21番札所までは、2時間近く歩くことになる。

途中は昔のトンネルの跡を写真に撮ったり、海岸線や海、大橋を撮る。(
819分)

 

 

単調といえば単調。寒くもなく快調に進む。

 

 



安寿と厨子王丸を祭った真っ赤なお堂が道路から見えた。(
939分)

 

興味があったので、坂道を下って行った。

お堂の中には、地蔵様が3体飾られていた。

 

周りには瓦がたくさんあったので、昔は大きなお堂があったのではないかと推測されるが、

今は真っ赤に塗られて小さなお堂があるのみだった。
 
 

そして、最近出来たらしい
1910mのトンネルを越えると南片辺(みなみかたべ)の標識があった。(1020分)

 





まもなく21番札所大興寺に着いた。(
1024分)

 

 

ここのお寺もムシロで入り口を覆っている。

お参りを済ませ、海岸線にわざと出た。

 

 

少しは昔の面影が残っているかと思った。

板や竹で暴風壁を作った景色は、今ではほとんどなく今風の建物が大半になり佐渡らしさというイメージはない。

村を向けたところで、おばあさんと出くわした。(1111分)

 

  

散歩に来たという。家族が浜でサザエを採っているので様子を見に来たという。

80歳をこえているという。

写真を撮りながら話をしていると、息子?孫?が獲物を持って帰って来た。

サザエだ。



早速写真を撮り二人の記念写真を撮らせてもらった。



出発。先は長い。

予定を変更して宿泊先を高千から関の海府荘をめざす。

修一君の縄張りなので宿は頼んでおいてもらった。

女房も
FACEBOOKで友達という。ご主人は銀座のレストランのシェフをしていたという。

最近は、ランチのカレーが評判で2時間もバスを乗り継いで食べに来るお客様がいるという。

楽しみだ。

 

ひたすら歩いて高千に着いた。比較的平地の多い開けた場所。本来はここで宿泊予定。先を急ぐ。

 

修一君が勤務する消防署があるので、立ち寄り宿で作ってもらった昼食を食べる。

ひと休憩を済ませ、出発。

ここで荷物を減らすために持っていた三脚・アイゼンをプレゼントした。

このままではアイゼンハ不要判断。

しばらく歩いて田ノ浦という場所にいる、女房のお姉さん夫婦に挨拶をするために立ち寄った。(
1420分)

お姉さんはベットで寝ていた。



ご主人も体調は余りよくないようだ。しばらく話をして記念写真を撮って出発した。

 

 

2kmくらいで次の22番札所清水寺に着いた。(
159分)

 



 

道路のそばにあったので、すぐに分かった大きな銀杏の木があった。

 

急いで出発、2km弱にある大倉の家を探した。

 

修一君の両親が住む家である。何度か行ったが、地図をもらって行ったにも関わらず迷った。

聞きながら着いたが不在。

行こうとしたら義理のお姉さんが畑から戻って来たので、しばらく立ち話。(
162分)



その時点では、結願後再び訪問するつもりだったので、簡単な立ち話で切り上げた。

大倉からひとつ向こうの村の矢柄を目指した。

矢柄には、15年前に撮影した当時98歳の文弥人形遣いの濱田守太郎さんの実家がある。

仏前にお参りをしたかったので立ち寄った。

娘さんが、お孫さんがおられた。

私が撮った濱田守太郎さんの写真ハガキを見せながら、当時の話をして皆さんで記念写真を撮った。(
1651分)


宿に向かう途中、峠を越えながら振り返ると太陽が沈みかかっていた。(1659分)宿に急いで向かう。

途中、トンネルに入って歩いていると、向こうから来た車がトンネルの中でハザードランプをつけて停車。


中から女性が降りてきた。
海府荘に勤務している方で、
FACEBOOKを見て、ぜひ会いたいと待っておられたが、

勤務時間が過ぎて帰宅の途中に遭遇して停車したという。

ぜひ一緒に写真を撮りたいからとトンネルの外に出た。

トンネルの中に車を置くのは危険だと話したが、佐渡だから大丈夫と言って写真を撮りだした。

そうしている間にバスが来てトンネルで離合できなく困っている。

余り気にする様子もなく撮りつづける。すごい所だと思う。

撮影終了後、宿はすぐ近くだからと言って車に戻って行かれた。

しばらく歩くと、海府荘が見えて来た。あたりは暗くなり始めていた。

宿に着くと、女将さんが笑いながら迎えてくれた。

風呂に入り、夕食を食べた。カレーが有名なので食べたいとお願いしていたが、料理の量が多く、カレーまで届かなかった。

明日の朝食にしましょうということになり。就寝。

 

「国民宿舎海府荘」泊 夕食・ビール・朝食・むすび(宿泊費込み 9030円)


次の日はここをクリック



以下 撮影者:古城珠美