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大野にある、むすび山に登って来ました

パークボランティアのお誘いを受けて
珍しい花の写真撮影に行って来ました。
集合場所は、自然観察の森(大野インターから6kmくらいに山に入った湖のそば)

 

 

   

花の名前は オオイワカガミ

おとし文
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“落とし文”とは、公然とは言えないことや秘かに想う恋心などを
伝えたい人の近くに落として拾わせた置手紙のこと
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森の小径で「落とし文」を見つけました

落ち葉の上にそっと置かれています
 
差出人はいったい誰でしょう

丁寧に折りたたまれたとても小さな巻紙です

なにを伝えたいのだろう

そっと中を覗いてみましょう


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山を、自然を、愛する人たちへ

わたしは この森一番のクラフトの名手
オトシブミ科のオトシブミという昆虫です
そうゾウムシとも呼ばれます

この「落とし文」を見つけたら
そ〜っと 落ち葉のベッドに戻してください
大切なわたしのあかちゃんが眠っています

オトシブミより
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クロモジ、ハンノキ、コブシ、などの広葉樹の葉で

巻紙を思わせる「落とし文」を作ります

若い葉っぱが材料です

葉っぱにつかまり 葉脈を切り

柔らかくなったら カギの付いた手足で

折りたたみ まるく巻き取ります

みんなオトシブミの雌のしごと

落とし文が完成に近づいたころ
 
どこからともなく雄があらわれ 産卵を手伝います

その後 雌は封をして出来上がった「落とし文」を

落ち葉のベッドに切り落とします

この落とし文は この森の自然を次の世代へと伝える

大切なものだったのですね